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TEDee@ITmedia

TEDee@ITmediaレポート:12歳のiPhoneアプリ開発者から考えさせられること
 1月24日、英語を話す機会を提供するコミュニティTEDeeと@ITが合同で「TEDee@ITmedia」第2弾を開催した。TEDee@ITmediaは、エンジニア・デザイナー・IT業界に携わる人のための英会話道場。「英語というボトルネックをなくし、世界で勝負するための第一歩となる場所を提供すること」をミッションとして掲げ、2012年12月から始動した。  今回教材として取り上げたTEDTalksは、トーマス·スウォレズ(Thomas Suarez)氏の「A 12-year-old app developer 」。彼は、12歳のiPhoneアプリ開発者だ。  トーマス氏は、「最近の子どもの多くは ゲームで遊ぶだけでなく 自分でもゲームを 作りたいと思っている。しかし、それが難しい。なぜなら、どこへ行けばプログラミングを学べるのか分からないからだ」と語る。サッカーを学びたければサッカーチームに入ればいい。バイオリンを学びたければレッスンを受ければいい。しかし、「アプリの作り方を学びたい人はどうすればいいのか?」と同氏は問う。  それでは、トーマス氏はどのようにプログラミングを学んだのか。彼は、「まず、いろいろな言語(Python、C、Javaなど)でプログラミングをし、基礎を覚えた」と答える。 そして、「iPhoneのソフトウェア開発キットで実験的にアプリを作成し、学校ではアプリを作成するクラブを作ったのだ」という。  しかし、最近は、技術に関して先生よりも生徒の方が詳しいそうだ。12歳の彼は現在、ある会社と一緒にアプリを作っており、生徒がアプリ開発の知識を共有できる方法を探っている。このように語る12歳のトーマス氏の言葉は、重く、考えさせられるものがあった。  トーマス氏のTEDTalksを観たあと、3つのグループに分かれ、以下の3つの質問について英語でディスカッションが行われた。 1. お気に入りのアプリはなんですか? 2. 日本でもっと多くの若者や子どもたちにプログラミングに親しんでもらうためには、どうするべきだと思いますか? 3. 新しいアプリのアイディアを考えてください。また、そのアプリではどこにお金の価値を見出しますか?  ディスカッションでは、それぞれのチームが活発に議論を交わした。20分間のディスカッションが終わると、各グループで話し合った内容が英語で共有された。参加者のお気に入りのアプリは、FacebookやEvernoteといった日常的に使えるものが多かった。特にEvernoteはエンジニアに人気があるアプリで、いつでもどこでも記録ができるといったところに魅力を感じている人が多くいた。  「日本でもっと多くの若者や子どもたちにプログラミングに親しんでもらうためには、どうするべきだと思いますか?」という問いには、次のような答えが返ってきた。あるチームでは、「多くの人は、アプリ開発に偏見を持っている。例えばアプリと聞くとゲームばかりを思い浮かべ、役に立たないものだと捉えてしまいがちである。しかし本当は、ビジネスや勉強、実生活などに役立つアプリもたくさんある。まずはこのような偏見を変えるため、先生、生徒、生徒の両親という3者が一緒になって、アプリ開発のグループを作ることが有効である。先生と生徒は開発の技術を互いに教え、学び合うことが大切である。また、両親にはアプリ開発の有用性を説明するなどといったことも有効ではないか」。  他のチームでは、「アプリ開発を共に勉強できるコミュニティを作る。例えば、生徒、先生、生徒の両親、エンジニアなど、誰でも参加できる自由なグループを作る。現在では、例えば日本Rubyの会のような活発なコミュニティがあるが、そのようなグループを作るといいだろう」との見解があった。  新しいアプリのアイデアについては、「酔っぱらい録音アプリ」や「タクシー運転手用、カーナビアプリ」などが飛び出した。前者は「お酒を飲んで酔っ払った翌日に、自分の言っていたことを友人と一緒に聴いて笑えるアプリ」、後者は「タクシーに乗ったとき、運転手に渡せば確実に自宅に到着できるアプリ」だ。どちらのアプリもあったら使ってみたい面白いアプリだったが、収益面を考えるとなかなか難しいとの結論に至った。アプリの収益面については、どのチームも議論が困難な様子が伺えた。  こうして、第2回「TEDee@ITmedia」は終了した。第3回「TEDee@ITmedia」は、2月3日(日)13:30から開催(参加申し込みはこちら )。「TEDee@ITmedia」は、毎月1回開催する予定だ。場所はアイティメディア。世界で勝負するための第一歩を踏み出したいという方であれば、誰でも無料で参加できる。